1. 近畿大学水産研究所 はなれ
    Photo: Keisuke Tanigawa 近大紅白手桶寿司
  2. あんかけやきそば 南国酒家
    画像提供:あんかけやきそば 南国酒家あんかけやきそば 南国酒家
  3. 水炊きおでん しゃもん
    Photo: Daiki Hosomizo水炊きおでん しゃもん
  4. T'sたんたん グランスタ東京
    画像提供:T’sたんたん金胡麻たんたん麺(T’sたんたん)
  5. ヌードルハウス ランドリー
    Photo: Daiki Hosomizo

東京駅内、ベストレストラン10選

海鮮丼、クラフトビール、あんかけ焼きそばなど絶品イートイングルメを堪能

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
寄稿:
Miki D'Angelo Yamashita
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タイムアウト東京 > Things to Do> 東京駅内、ベストレストラン10選

毎日46万人が利用するメガステーション「東京駅」。1階・地階に広がり、実に150店舗以上におよぶ個性あふれる飲食店が軒を連ねる東日本最大規模のエキナカ商業施設「グランスタ東京」をはじめ、「東京ラーメンストリート」が入居する「東京駅一番街」など、全国の老舗や名店の美食、人気ブランドの新業態が集積しており、日夜話題を集めている。

ここでは東京駅内に絞って、イートインで楽しめる10軒をセレクト。和食から多国籍料理まで多彩なジャンルの絶品グルメを堪能しよう。

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ヌードルハウス ランドリー

「黒塀横丁」に開放的なテラスが広がるしゃれた外観は、まるで南カリフォルニアのアジア料理店。

ここでは、タイ、ベトナムをメインにアジアンテイストを取り入れた料理と日本各地の樽生クラフトビールのペアリングが楽しめる。11種の麺と5種のご飯物のほか、香菜入りのえびのすり身を食パンに乗せて揚げた「えびトースト」をはじめ、ユニークな一品料理も多種揃う。

米粉を使用したベトナムのフォーは、鶏肉、牛肉、あさりの3種。あっさりとしたチキンスープにレモングラスやライムの香りがきいている。タイ生まれのホットソース「シラチャーソース」をかければ、本場の辛さに。

一番人気は、お馴染みタイの「トムヤムヌードル」(950円、以下全て税込み)。彩りも美しく、酸味と辛味が絡んだつるつるの麺の喉越しが絶妙だ。ボリューム感がほしければ、たまり醤油ベースの台湾のまぜそば、鶏肉が乗った「ガンバンメン」(900円)がおすすめ。

店内中央にはタップがずらり。黒板にはその日のビール約15種類が手書きで並ぶ。山梨の「うちゅうブルーイング アストロオーラ」をはじめ、クラフトビール好きにはたまらないラインアップだ(タップはなくなり次第変わる)。

11時から14時は、マンゴープリンのデザートが付いたランチコンボもある。持ち帰りのクラフトビールやテイクアウトも旅のお供に利用したい。

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近畿大学水産研究所 はなれ

駅構内中央に大きな暖簾(のれん)がひるがえる。ここは、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した水産養殖のパイオニア・近畿大学(以下、近大)による養殖魚専門料理店。近大産の稚魚(種苗)を日本全国の養殖業者が育てた「近大生まれの魚」を、新鮮な刺し身や焼き魚で提供する。

赤身と大トロと中トロ身の3種を一度に味わえる「近大生まれ マグロづくしの手桶寿司」(3,480円)は、同店のシグネチャー的存在だ。脂の乗った贅沢なマグロを味わおう。

一番人気は、近大生まれのマダイ・シマアジ・マグロの3種が盛られた「近大紅白手桶寿司」(2,700円)。白身と赤身の色合いも美しく、それぞれ異なるうま味がバランス良く楽しめる。

優しい口当たりの赤酢の酢飯は、近大農学部が米穀メーカーと共同研究開発した金賞健康米を使用。味噌汁は、マグロの中骨エキスが凝縮されコク深い。

小鉢、味噌汁などが付いたセットメニューが基本だが、巻き寿司、なめろう、やまかけほか、酒の肴(さかな)も多種揃っている。

環境に配慮して生産された養殖魚を食べることによりSDGsに貢献したとする証明カードが渡されゲストにも好評だ。ランチタイムには、数量限定の「近大バラちらし寿司」(2,200円)もある

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水炊きおでん しゃもん

通りに面して多様なおでんダネがいかにもおいしそうにスープの中に浮かぶ鍋を見て、思わず立ち止まってしまう。ここは、中目黒の人気店「さもん」の姉妹店「水炊きおでん しゃもん」。通常の昆布とかつお出汁(だし)で煮るおでんとは違い、「東京しゃも」を使い、うま味が凝縮された水炊きスープの鶏出汁でおでんをじっくり煮込むという唯一無二の専門店だ。

練り物や「奥久慈半熟卵」(380円)、季節の野菜、鳥串など王道から変わり種まで多数具材をとり揃える。自家製の辛味噌、柚子胡椒で味わうのもユニークだ。ポーション大きめの大根(380円)や手羽先(390円)は、奥深いうま味がありながらもまろやかなスープが染み込み、予想を超えた斬新な味わい。半熟卵は、箸を入れると流れ出すトロリとした黄身にしゃもスープがしっとり絡む。

日本各地から厳選して仕入れた日本酒と合わせるとまた格別。おでん出汁を使ったポテトサラダなどサイドメニューも豊富。木目調で統一された空間は下町を彷彿とさせる雰囲気を再現している。カウンター席とテーブル席、立ち飲み席があり、幅広いシーンで利用できそうだ。

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あんかけやきそば 南国酒家

原宿に本店を構える中華の老舗「南国酒家」による「あんかけやきそば」専門店。麺は皿で、餡(あん)は土鍋で、とそれぞれ別盛りで提供されるのが特徴。数回に分けて餡をかけることで、パリッとした麺の食感を最後まで楽しめる。スタンダードは「五目具だくさんあんかけやきそば」(1,600円)。シュウマイ、スープ、杏仁豆腐が付いたセットもある。

餡には、エビやキクラゲ、白菜、小松菜、豚肉、チャーシュー、イカ、タケノコなどが入っており、かなりの重量感だが、具の味わいのハーモニーは絶品だ。

洋のテイストを取り入れた「厚切りベーコンと季節野菜」やシンプルに麺のウマさを味わう「あんだけやきそば」も人気。「本格、だけどカジュアル」な中華の進化系を楽しみたい。

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うなぎ 成田新川

八重洲地下中央口近く「グランスタ八重洲」に店を構えるうなぎ一筋、生きたまま仕入れる活鰻(かつまん)卸問屋の直営店。「日本うなぎ(ジャポニカ種)」にこだわり、身が柔らかく、ほどよく脂が乗っている三河一色産とまるまると太った中国産を使用する。

千葉県成田市にある本店の調理法は、「焼いて、蒸して、また焼く」方式の関東風の江戸焼きだが、東京駅に出店する際、蒸さない関西風の地焼きメニューも取り入れた。例えば、うな重(松・竹・梅)は江戸焼き、ひつまぶし(上)は地焼きに仕立てる。メインの商品は7種類あり、それぞれ特大や大のうなぎが贅沢に使われている。

ふんわりと柔らかい風味が好みなら関東風、パリッとした食感や香ばしさを求めるなら関西風をすすめたい。タレは関東風の辛口ではなく、若干甘めでまろやか。独自の調合で作られ、長年受け継がれた歴史が込められているという。

フレッシュな山椒は香り高く、肝吸いはダシがきいた、丁寧な仕事だ。落ち着いて食事ができるシンプルな空間で、とことんうなぎの味を追求する姿勢がゲストを魅了する。

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dancyu食堂

食の雑誌『dancyu』がプロデュースする食堂。昼は定食メイン、夜は吞める食堂として、「毎日食べたくなる」料理やつまみを用意している。唐揚げ定食は、脂にうま味がありジューシーな佐賀県産「ありたどり」を使用、にんにくと生姜をきかせた漬けダレは、白米ともビールとも相性抜群だ。

「生姜焼き定食」(1,580円)の豚肉は、上品な脂の甘さが特徴の千葉県匠味豚を使用。数種の野菜や果物のすりおろしを加えたタレがあと引くおいしさだ。

岩手県陸前高田市産の「たかたのゆめ」を七分づきにして羽釜で炊いた米は、ほんのり甘味がありふっくら。さば節とイワシから取った出汁に、仙台味噌、麦味噌の赤・白の合わせ味噌をといて作るというこだわりの詰まった味噌汁は、風味や味わいに深みがある。

店内はカウンター17席と着席できるテーブル席が3つ。シューマイや小鉢をつまみながら、仕事帰りのちょい飲みにも気軽に立ち寄りたい。

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  • ベジタリアン料理
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T'sたんたん グランスタ東京

肉・魚介類・乳製品・卵などを一切使わずに、コクとうまみがあるビーガンラーメンを実現した自由が丘発の「T’Sたんたん」。メニューには、動物性食材の代わりに、たっぷりの野菜と豆乳を用いたラーメンやカレーなどが並ぶ。東京駅改札内 グランスタ東京 京葉ストリートエリアの一番奥に位置するが、カフェのような店内は外国人客も多く、常に賑わっている。

売れ筋のたんたん麺は、大豆もやし、豆苗、青菜などのトッピングで野菜づくし。なかでも人気の「金胡麻たんたん麺」(1,100円)は、濃厚でコクのあるスープにピーナツクリームを加えたクリーミーな口当たり。サイドメニューとして、大豆ミートの肉味噌「ヴィーガンチャーシュー」などをプラスできる。カロリーが心配なら、全メニューで小麦麺を「うる肌こんにゃく麺」に変更できる。

心とカラダにヘルシーで、ジャンキーなイメージのラーメンも、罪悪感なく最後までスープを飲み干せる。

また、具材が全て野菜の餃子や雑穀米が入った「たんたんボウル」などのご飯メニューもある。

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  • 寿司
  • 丸の内

築地すし好 和

東京駅で最高の寿司屋といえば、間違いなくここだろう。握り14貫の「店長のおまかせ」を味わえば、あなたもきっと納得するはずだ。ネタは毎朝豊洲市場から新鮮な魚介類を仕入れている。

マグロは、特にこだわって天然本マグロのみを提供。とろけるような舌当たりと絶妙なうま味や脂身を持った赤身は、駅構内で味わうにはいささかぜいたくすぎるかもしれない。

また、朝7時から和膳の朝定食(770円から)を提供しているので新幹線やバスの出発前などに利用するにもうってつけだ。マグロとろろ、豚汁、目玉焼き定食など、親しみやすいメニューが揃っている。

昼は寿司だけでなく、ひつまぶし、海鮮丼、ちらし寿司など幅広く用意。新鮮な魚介類をさまざまな調理法で味わうことができるのだ。

夜は、「天然本まぐろカマトロステーキ」や、のうてん、あご、カマ、テールなど、天然本マグロの中でも希少な部位を使った「極みの鮪メニュー」が登場し、より豪華になる。

テーブル席のある同店の隣には立ち食い寿司もあり、時間がなくてもサクッと食べることができるのもうれしい。

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  • 丸の内

東京ラーメンストリート

「東京駅一番街」の一角には、東京を代表するラーメンの名店が軒を連ねる「ラーメンストリート」がある。「1週間通っても飽きない」をコンセプトに、せたが屋ブランドの人気塩ラーメン専門店「ひるがお」、つけ麺の名店、「六厘舎」など8店舗が入居し、日夜ラーメンファンを呼び込んでいる。

2023年10月には、日本初のベジソバで話題を集め、「ミシュランガイド東京2015」のビブグルマンに選出された「ソラノイロ・NIPPON」が「そらのいろ NIPPON」へと店名を改め、メニュー、内観、外観をフルリニューアルして再登場した。

このほか、ソラノイロを手がけた宮崎千尋が挑む進化系家系ラーメン 「家系ラーメン 革新家 TOKYO」や、野方に本店を構える東京味噌ラーメン「味噌麺処 花道庵」が新規入居するなど、話題に事欠かない。ぜひ訪れて、今のラーメンシーンを味わってみてほしい。

なお、ランチ時間帯は行列も珍しくないので注意が必要だ。

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  • カフェ・喫茶店
  • 丸の内

トラヤ トウキョウ

東京ステーションホテル2階にあるとらや初のコンセプトショップに併設された喫茶。ここでは、歴史ある東京駅舎の中で、上質なティータイムを過ごすことができる。

店内には設立当初の東京駅舎に使われていたレンガがそのまま使われており、定番のようかんやあんみつなどに加え、季節の野菜を美しく盛り込んだ「吹き寄せごはん」や国産豚のヒレ肉をサンドイッチにした「カツサンド」といった食事メニューが楽しめる。

物販スペースも充実の品ぞろえとなっており、東京駅をモチーフにしたおしゃれな箱に入った東京駅限定のようかんも見逃せない。旅立ち前に手土産を買い求めに立ち寄ったり、出発前の待ち合わせスポットなどに、使い勝手のいいヴェニューである。

なお、2024年5月2日(木)までは電話・オンラインともに席の予約ができないので注意してほしい。

 

もっと食を楽しみたいのなら……

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2024年4月17日(木)にオープンした新施設「東急プラザ原宿 ハラカド」。その5・6階は「原宿のまちの食堂」をテーマに、飲食店が集まる。

両フロアともに11〜23時の営業で、ランチからディナーまで幅広い時間帯に対応。テイクアウトできる店舗の料理を持って、7階の屋上テラスで食べるのもいいかもしれない。

隈研吾デザインの立ち飲みや、「シオ(sio)」の新店、日本初上陸の韓国フライドチキン専門店など、魅力的なヴェニューが揃う。本記事では紹介できなかった店舗にも足を運んでほしい。

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2023年11月24日、麻布台に一つの街が誕生した。施設「Green」と「Wellness」をコンセプトの2つの柱に掲げ、広大な中央広場を中心とした緑豊かなランドスケープを大都会・東京の一等地に生み出した。このコンセプトの実践は入居した多数のレストランやカフェといったフードテナントにも徹底されている。

バリ島にある「世界のベストローフードレストラン」や、開業から7カ月でミシュランスターを獲得したモダンタイ料理店などの注目の日本初上陸店舗から、日本のビーガンカフェの先駆けとなる「エイタブリッシュ」の移転店舗など、ここでは新たな食のトレンドを担う注目のフードテナントを7件紹介しよう。

麻布台ヒルズは、アート、建築、ショッピングも充実している。そちらが気になる人は関連記事からチェックしてほしい。

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今、「クラフト」の波がアイスクリームにも押し寄せている。自然由来の材料を使い、製法にもこだわったスイーツは、丁寧に少量ずつ作られているのが特徴的だ。そして、その店独自のフレーバーを提供する店も多い。

ここではわざわざ足を運びたい、東京のクラフトアイスクリームショップを厳選して紹介する。

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寒さが一段と深まる東京。この季節、心を慰めてくれるものの一つが、闇の中にともった居酒屋の明かりだろう。とりわけ、炭火でじっくりと焼かれた温かい料理を仲間と囲む夜は、冬の醍醐味(だいごみ)だ。

ここでは、炭火焼きをメインで提供する5つの店を紹介しよう。炭火焼きと一口に言っても焼き鳥もあれば焼肉もあり幅広い。だが、その中でも今回注目したいのは、ゆったりとした雰囲気の中で、熱燗(あつかん)を酌み交わしながら料理と会話を楽しめるスポットだ。

囲炉裏や火鉢など焼き方のスタイルはさまざまだが、どの店を選んでも、炭火焼きならではの香ばしい風味と味わいが堪能できることは間違いない。

火のそばに集うという素朴な喜びを味わうのに、遠出する必要はない。以下で取り上げた店を訪れれば、氷が溶けるように憂鬱(ゆううつ)も消え去ることは請け合いだ。

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世界を見渡しても、東京ほどバラエティーに富んだフードジャンルのレストランが密集する街はほかにないだろう。そしてミシュランスターの数で世界最多を17年連続で達成している美食の都でもある。

ここに紹介する5人は、ジャンルの異なる料理を作る30代のシェフたち。先代の叡智を体に染み込ませながら、これまで学んできたあらゆる技法や考えを時代に寄り添った形として統合させ、食のシーンを提案している料理人たちだ。

読めばきっと次なる時代の新しいレストランの形が垣間見えるだろう。 

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